早島町三菱食品様 ALCパネルの事務所の塗装!
投稿日:2020.10.16
こんにちは!先月の工事になりますが、早島町コンベックス岡山近くの三菱食品様事務所の塗装をご紹介します!
コンベックスの周りはどれも建物が大きいですよね!この事務所も大きい建物なので、足場を3面に分けて、塗装していきました。広い塗装面積なので工期がかかります。なのにずっと足場を全体に組んでいたら、駐車場など、従業員の方々にご迷惑をかけっぱなしになってしまいます。今回は東面と南面を塗装します。来年度は残りの西面と北面も塗装を依頼してくださっています。
↑こんな感じで塗装する箇所だけに足場を組みます。
この事務所はALCパネルという外壁です。サイディングとかモルタルはよく聞くと思いますが、ALCパネルも外壁に使われているもので、サイディングのようなパネル外壁です。住宅にも使われることもありますが、大型の建物に使われていることが多いです。
このALCパネルは中が気泡のようにプツプツと穴があって、とても軽い素材です。なので高いビルに適しています。しかも燃えにくいのも特長です。このパネルの気泡のおかげで、断熱性や遮音性にも優れています。共同住宅にも適しているんですね!
ところが、このプツプツした気泡があることで、雨が侵入すると浸透しやすいために、雨漏りになりやすいという欠点もあります。雨漏りさせないために、塗装して防水性を高めることが重要な訳なんです。ALCパネルは、塗装によるメンテナンスをしっかりすると、とても長持ちする優れた外壁です。
ALCパネルはサイディングと同じ、ボードなので、シーリングが打ってあります。まずはもとあった劣化してしまったシーリングを撤去し、新しく打ち替える作業をします。
白いところは新しくシーリングを打ったところです。真っ直ぐの線はパネルの継ぎ目で、それ以外のシーリングは、ひびが入っていたところです。ALCパネルには細いひび割れ(ヘアークラック)でも、塗装ではふさぐことができないのです。細くて見えないようなひびでも、ALCパネルの中は気泡なので、水が染み込むと雨漏りしてしまいます。なので、Uカットといって、サンダーでひびをわざと大きく削り、シーリング材で埋めるという修繕をします。
↑ヘアークラックを大きくカットしたところをアップした写真です。気泡がたくさんあるのが分かりますよね。どんな小さなひびでも見逃せません。
シーリングの打ち替えと、ひび割れの修理が済んだらいよいよ塗装の工程です。まずは下塗りをして、次に山上げといって塗膜を起こす作業をします。今回の塗装はただ塗ってキレイに見せるだけでなく、ALCパネルをしっかり保護することも目的です。ALCパネルはひび割れさせると雨漏りしてしまうので、ひび割れを起こさせないよう、厚膜で保護します。これも、ただ厚く塗るだけでなく、弾力のある塗料を使って塗膜を立たせるんです。山上げというんですが、この作業を2回行います。山上げを2回することで、塗膜を厚くすることができるんです。
この塗料はレナエクセレントといって、かなりゴムのように伸縮してくれます。なので、塗膜が建物の揺れに追従してくれるので、ひび割れが起きにくくなるんです。さらにここから上塗りを2回塗るので、かなり防水性も上がってじょうぶになります!